聖地サンティアゴ巡礼へ
スペインの信仰と自然に浸る日々
世界遺産でもある巡礼路はスペインやその他ヨーロッパ各地から
目的地サンティアゴ・デ・コンポステラまでの巡礼の旅です。
2014年夏から毎年歩き始めました。
少しずつでも書き留めてゆけたらよいかなと思います。
2014 Saint-Jean-Pied-de-Port➡Burgos
宿泊地
Saint Jean Piedo de Port
2014/8/10
ここの巡礼事務所(フランス巡礼友の会Assciation des amis de saint-Jaque des Pyrénées-Atlantiques)でクレデンシャル(巡礼手帳)を発行と巡礼宿(55,Rue de la Citadelle)の確保をしてもらい、巡礼の説明を受けました。翌日から巡礼の始まりです。
ここまでは東京羽田空港~パリ、シャルルドゴールの空港からタクシーでオルリー空港移動~ビアリッツ空港からバスでバイヨンヌ駅(列車のTERでCambo les Bains駅から代行バス乗換)~サン・ジャン・ピエ・ド・ポー
サン・ジャン・ピエ・ド・ポーの巡礼事務所
宿泊地
Roncesvalles
2014/8/11
巡礼初日は難関ピレネー越え。昨年ピレネー最高峰アネト山登頂を果たした私はとても楽しみな標高1430mのレポデール峠。残念ながら霧雨のため視界は悪くスペインの大地を眺めることはできませんでした。フランスからスペインへの国境もあっけなく越え、無事に修道院の巡礼宿Refugio de Peregrinos de Roncesvalles到着。
峠越えの無事を祈って
宿泊地
Zubiri
2014/8/12
朝ロンセスからまだ暗い森を通り抜け、いつの間にか夜も明けて本日の峠、エーロを越えるとバスク語で「橋の村」スビリ到着。もと校舎の本日の公営巡礼宿のそばに体育館やプールがあり併設のバルで昼食を取りました。
Zubiri到着
宿泊地
Pamplona
2014/8/13
巡礼路で最初の大都会、牛追い祭りで有名なパンプローナ。雨のせいか寒気が、こんな時は大好きなチョコラ―テを飲むに限ります。ヘミングウェイがよく出入りした「Café Iruña」でのんびり。
Café Iruña
宿泊地
Puente la Reina
2014/8/14
標高780mのPerdon峠、急な上り道を登り切ると巨大な風力発電の風車と鉄のモニュメントが迎えてくれます。本日の宿場は巡礼路の「アラゴンルート」と「フランス人の道が」合流する「王妃の橋」という名の町。
Perdón峠
宿泊地
Estella
2014/8/15
ブドウやオリーブ畑を抜けて歩き続け、エガ川を渡るとカスティージャ語で「星」を意味する名の町に到着。北のトレドと呼ばれる町は歴史建造物が沢山あります。今夜の宿の前でエステージャ在住の中国人男性と仲良くなり、牛追い祭りに日本のテレビ局が取材に来た話しで盛り上がりました。
Estellaの広場
宿泊地
Los Arcos
2014/8/16
Estellaを出発するとFuente del vino(ワインの泉)で有名なIracheに到着。ここは巡礼者のために無料で蛇口からワインが出てきます。残念ながら早朝のため結局飲めずじまいで先に進みました。本日の目的地Los Arcosで本物の牛追い祭りを観ました。世界的に有名なパンプローナより規模は小さいですが、臨場感たっぷりです。
Los Arcosの牛追い祭り
宿泊地
Logroño
2014/8/17
リオハワインで有名なラ・リオハ州の州都は美食の町でも有名です。バルが数多く軒を連ね地元の人や観光客で大賑わいです。どこのバルに入ろうか、安くて魅力的なバルは無いかなと目移りしてしまいます。
リオハ州へ
宿泊地
Nájera
2014/8/18
Nájeraに到着後、本日の公営宿を探し同じ道を行ったり来たり。偶然同じ宿を探す日本人女性と出会い、一緒に巡回中のお巡りさんに尋ね宿に案内してもらいました。宿の前はナヘラ川、岸辺の芝生でヨガをしたり、くつろいだりする巡礼者。私もベンチで足のマッサージでのんびりしました。
ナヘラ川
宿泊地
Redecilla del camino
2014/8/19
思いのほか早く到着したので、Santo Domingo de la Calzadaに宿泊の予定を観光のみにして先に進むことにしました。カルサーダの大聖堂には無実の罪を着せられた巡礼家族の息子が鶏に命を救われたという伝説により、鶏が飼われています。カテドラル(大聖堂)もとても美しかったです。
ステンドグラスも鶏
宿泊地
Villafranca Montes de Oca
2014/8/20
時に道が分からなくなります。すると不思議なことに人と出会うのです。この日も夜明け前、道に迷っていると、自動車が通りかかり巡礼路を教えて頂きました。運転手の男性は宿の関係者のようで、今夜はお城の様な彼の宿に泊まりました。
お城の様なアルベルゲ
宿泊地
Cardenuela Riopico
2014/8/21
最後の難所オカ越えは、フランコ時代の戦死者モニュメントがある標高1165mのペドラハ峠があります。その後アタプエルカ遺跡から丘を越えると山頂に巨大な木の十字架と出会います。無事に今夏の巡礼最後の宿に到着。併設バルには今回の目的地のブルゴス大聖堂のポスターが貼ってあり、明日到着するのが信じられないような気持でした。
この世と思えない景色
到着地
Burgos
2014/8/22
本日も夜明け前に星空を眺めながら出発。お昼前に今回の目的地に無事到着。今回知り合ったスペイン人男性二人は大聖堂の前で、ロシア人カップルとオーストラリア人男性とはブルゴスの巡礼事務所で再会し別れの挨拶をしました。彼らはサンテイアゴを目指して巡礼を続けます。私は来年まで、おあずけです。
ブルゴス大聖堂
2015 Burgos➡Santiago deCompostela
宿泊地
Burgos
2015/8/1
巡礼の最終目的地、サンティアゴ・デ・コンポステラへ明日から歩き始めます。今夜は前回最後に訪れた巡礼事務所の有るAlbergue Munincipal de Burgosに泊まります。隣のベッドのブラジル人男性と明日からの巡礼が無事に成し遂げられるよう挨拶を交わしました。
二度目のブルゴス
宿泊地
Hontanas
2015/8/2
延々と続く麦畑、容赦なく照り付ける太陽初日から30㎞近く歩き、やっと到着の町はfuentes(泉)にちなんだ名前で正にオアシスです。今夜の宿は巡礼者のための救護施設だったそうです。
サンティアゴまで469kmあります。
宿泊地
Boadilla del Camino
2015/8/3
本日も30㎞近く歩き、更にmostelares峠を越え、巡礼者はここで一休みして、ひたすらむき出しの大地を進みます。やっと着いた本日の宿は旅番組で見た巡礼宿。ここで知り合ったイタリア人グループと意気投合。彼らはレオンまで歩くとの事でした。
峠では十字架が出迎えてくれます。
宿泊地
Carrion de los Condes
2015/8/4
本日の宿はシスターのいる修道院。呼び鈴を鳴らすとシスターたちが出迎えてくれました。マカロンのように甘く優しい内装は、安眠を誘います。たっぷり休んでたっぷり飲んで食べて明日に備えます。
Carrion de los Condesの入り口
宿泊地
Terradillos de los Templarios
2015/8/5
いつまでたっても日が暮れないスペイン。中庭では若い巡礼者らがギター演奏で盛り上がっています。青春を通り越した私は明日に備えて睡眠。
Templariosのアルベルゲ
宿泊地
El Burgo Ranero
2015/8/6
宿代は寄付のアルベルゲ、昔懐かし納屋のようで。屋根裏部屋の様な寝床は横になると
梁が目前‼建物のそばには豊かな芝生の広場で心地の良い時間を過ごしました。
今回一番のお気に入りの宿。
宿泊地
Puente Villarente
2015/8/7
変わり映えしない道、暑いし砂利道は足に辛いですが、ロバ連れの巡礼者に出会ったり退屈はしません。泊まる予定の宿はお休み?のようで隣の開店休業の様な不気味な猫アルベルゲへ。部屋は狭く天井は低く、その上巨人の様な男性と宿泊を共にする事に。無事に朝が来ますように。晩酌はにゃんこに囲まれながら日が暮れてゆきました。
にゃんだらけアルベルゲ。
宿泊地
León
2015/8/8
マメだらけの足を引きずってステンドグラスが見事な大聖堂のある都会レオンに到着。まるでゴールに達した気分です。しばしカテドラルを前にぼーっと。イタリアのアミーゴ達とはここでお別れ皆サンお元気で。
レオン大聖堂
宿泊地
San Martín del Camino
2015/8/9
雨水を貯める巨大な塔がシンボルマークのようで、アルベルゲの看板にも描かれてました。地元民御用達の近所のバルで腹ごなし。広場ではお祭りなのかBBQパーティ。のんびり、のどかな時間を過ごします。
まるで巨大エリンギ茸。
宿泊地
Astorga
2015/8/10
お伽噺の世界のような古都アストルガ。日本人女性のオスピタレロ(巡礼者のお世話係)がいるアルベルゲに宿泊。アルベルゲ内で大学生が寄付で医療相談に乗ってくれるという事で両足中のマメの治療をして頂きかなり改善しました。ガウディの建築物や名物チョコレートで疲労回復。
美しい街、アストルガ。
宿泊地
Rabanal del Camino
2015/8/11
まさか日本の番組で見たアルベルゲと最初気付かず、オスピタレラのピラールさんに会ってびっくり仰天そして感動。やっとここまで来た~。全く夜が明けない早朝、満天の星の下彼女に別れを告げ山道を進みました。
ゆっくりした時間が流れるアルベルゲ。
宿泊地
Ponferrada
2015/8/12
標高1530mのイラゴ峠のそば、中世から巡礼者の習わしで祈りを込め石や思い出の品を積んだ丘に鉄の十字架があります。この後、延々と続く坂を下り、今夜はくたくたの身体を中庭の美しい至れり尽くせりのアルベルゲで休ませました。
鉄の十字架とご対面。
宿泊地
Villafranca del Bierzo
2015/8/13
巡礼路で知り合ったスペイン人で元気な高齢の男性と娘さんとはこの町でお別れ、娘さんの旦那さんがこの町で亡くなったとの事、巡礼はその為だったようです。雨模様、少し寂しくなりました。巡礼の目的も様々です。
小雨も止んで、到着。
宿泊地
La Faba
2015/8/14
当初の予定では最後の難関オ・セブレイロ峠越えの為ふもとで一泊でしたが、その先の標高900m登りの途中の静かなアルベルゲへ。オスピタレロが来るまでビールを飲んで待機。汗が冷えたせいか次第に相方の調子が目に見えて悪くなってゆきます。敷地内の教会に入り暖を取ります。体調がよくなるよう祈ります。
巡礼者のモニュメントが印象的。
宿泊地
Toriacastela
2015/8/15
相方は起きられずオスピタレロに相談し救急病院まで車で送ってもらいました。お医者さんの診察では胃腸炎、しばらく安静。タクシーで巡礼路へ戻り兎に角すぐ休める宿探しに一人走り回りますが運悪くスペインでは聖母被昇天の祭日で既に予約で満室だらけ。やっと探し当てチェックインまで待機。オスピタレロ、病院、スペインの皆さんに感謝です。
双六の1回休み状態。
宿泊地
Sarria
2015/8/16
タクシーで次の町まで。相方の体調も少しずつ回復。優しいお年寄り夫婦の宿でおばあさん自慢のクレープが美味しくて元気が出ます。ゴールのサンティアゴ・デ・コンポステラまで残り100㎞。明日、相方はバスで私は徒歩で次の町で落ち合うことにしました。
残り約100㎞のSarria。
宿泊地
Portomarin
2015/8/17
朝5時、相方と宿で別れ真っ暗な道をヘッドライトを頼りに歩きます。一人のせいか歩く速度もあがり黙々と進みました。サリアからスタートする巡礼者が多い為、競歩大会のようです。眼前に広大なmiño川が見えやっと到着。相方とアルベルゲで再会。アルベルゲは宿泊する巡礼者で長蛇の列です。
100㎞を示すモホン(道標)。
宿泊地
Palas de Rei
2015/8/18
全快ではないものの相方と共に久々歩きます。アルベルゲでは大勢の青春真っ盛りの若者たちのパワーに押され気味の中、ゴールに近づくにつれ巡礼があと数日で終わってしまう事に寂しさを感じます。
巡礼マスコットのハコベオ君。
宿泊地
Arzúa
2015/8/19
昨日の若者パワー疲れか、相方のリクエストで公営ではなく、キャンセル待ちを気が遠くなる程待つのを覚悟し私営アルベルゲに宿泊。内装は高級ホテル並みにゴージャス、キッチンはスペインらしくカラフル、しかし共同ベッドルームには窓の代わりに全面シートでまるでテント!!夜間、風でシートがはためく音といびきで眠れずじまい。
天の川、星の道の名の宿。
宿泊地
Monte do Gozo
2015/8/20
サンチャゴまで残り4.5㎞の「歓喜の丘」を意味するモンテ・ド・ゴソ到着。前ローマ法王訪問記念の巨大なモニュメントとご対面。感極まって、自転車を持ち上げて記念撮影したり、「¡Ultreya!(前へ進もう!)」と叫ぶ巡礼者等々、皆、興奮状態。私達も巡礼中何度も挨拶をかわしたアイルランドカップルと巡礼最後の晩餐を楽しみました。
その名も「歓喜の丘」。
宿泊地
Santiago de compostela
2015/8/21
夜明け前ついにサンチャゴ到着。思い描いていた大聖堂は今まで歩いてきた道のりの事を考えるとこじんまり見え、実感がないまま無人の聖堂内で無心に祈りました。巡礼証明証(コンポステーラ)は今日まで様々な事を乗り越えた証と思います。感動や感激は無く、また明日から人生を歩き始めるんだという、しみじみした気持ちになりました。
夜明けのサンチャゴ大聖堂。
2016 Santiago de Compostela➡Muxia/ Vega de barcarce➡Sarria
宿泊地
Santiago de compostela
2016/7/30
1年ぶりのCamino、今回はもう一つの終着点フィステーラFisterra・ムシアMuxíaへ。そして昨年断念したオ・セブレイロ峠越えリベンジです。最初の宿は神学校付属アルベルゲ。広々した部屋に二段ではないベッド!が快適で、地下にはちょっとした売店もあり明日からの巡礼の準備も整います。
Albergue Seminario Menor La Asunción
宿泊地
Negreira
2016/7/31
荘園主の大邸宅を中心とした美しい街で、この日は青空市で賑わってました。幼い女の子を連れたアルベルゲのオスピタレラも、途中のバルのcamarero(ウェイター)達もとても親切で、久々の巡礼まずまず順調なスタートです。
大邸宅の一部でしょうか?
宿泊地
Olveiroa
2016/8/1
30キロ近く歩く、サンチャゴまでの道より気のせいか暑いです。のどかな小さな村のアルベルゲは涼しいけれど家畜小屋が隣のため臭いとハエに悩まされます。たっぷり飲んで気を紛らわすしかないです。
うるさいハエも旅の友
宿泊地
Fisterra
2016/8/2
暑いのは気のせいではなく、そのせいで歩いても歩いてもたどり着かないような。素晴らしい眺めも恨めしく折り返すポルトガル人巡礼者に励まされ、足を引き摺りやっとこさ地の果て、巡礼の0㎞地点に到着。皆、大西洋を感慨深げに眺めていました。今回知り合ったドイツ人女性ステファニーとはここでお別れです。
生まれて初めての大西洋
宿泊地
Muxía
2016/8/3
聖ヤコブがマリア様に励まされた場所のムシアへ。昨日同様、暑いし遠いし足は痛いし三重苦に悩まされながら、時々姿を見せる海や波の音に元気づけられ、感動もないまま、へとへとで到着。巡礼証明書をアルベルゲで受け取り一安心しました。
標識はあるものの中々着かず
宿泊地
Santiago de compostela
2016/8/4
早朝バスでサンチャゴへ。今宵は5つ星のパラドール(国営ホテル)宿泊。1499年巡礼者のために建てられた王立救護所でした。明日に備えて心身ともに休養です。
夕暮れのオブラドイロ広場
宿泊地
Las Herrerías
2016/8/5
今日からリベンジ。昨年、宿泊予定だった村に到着。自然志向の食事を提供してくれて心身共にスッキリ。アルベルゲのハンモックでリラックスの相方、この分なら明日は安心して峠越えできそうです。
避暑地にでも来たような気分
宿泊地
Alto do Poio
2016/8/6
念願のオ・セブレイロ峠~サン・ロケ峠越をあっさりと果たしたものの、さすがに暑さと急坂にまいっていると,坂の上のバルがもはや天空のオアシスのよう。しかも本日の宿だったので一安心。痛いぐらいの日差しが暮れる頃、帰路に向かう牛の群れを見ながらのんびり夕食です。
どこからともなく牛の群れが
宿泊地
Pintín
2016/8/7
巡礼路では追い抜かれたり、追いついたりで顔見知りになります。今回も「Caña(生ビール)」を合言葉に仲良くなったスペイン人男性達。一日中歩いて飲むCañaは格別です。本日はちょっと贅沢してペンションに早めに宿泊、まだ先に進む彼らの後姿を眺めつつゆっくりCañaを味わいます。
心地よい巨木の森
宿泊地
Ferreiros
2016/8/8
今回の巡礼も終わりが近づいてきました。アルベルゲの側にあるBarのスペイン人Camarera(ウェイトレス)にスペイン語を誉められ上機嫌。間もなく帰国と思うと、いつもの事ながら寂しくなります。この森や小道を眼に焼きつけねば。
紙類の分別ゴミ箱も巡礼者のイラスト
宿泊地
Sarria
2016/8/9
去年は一人で歩いた道を相方と再び歩く、途中、日本で寿司を食べたい建築家のドイツ人男性と出会い残り100㎞モホン(道標)で写真を撮ってもらったりして無事ポルトマリン到着。すると去年出会ったスペイン人男性の巡礼グループと再会。一期一会のCaminoで、しかも覚えていてくれたなんて驚きでした。これで我々のスペイン巡礼「フランス人の道」は終了です。
最後のアルベルゲ
2016 Irun➡Bilbao
宿泊地
Hondarribia
2016/12/21
来年の夏が待ちきれず「北の道」に挑戦です。フランス国境イルンから今夜の宿オンダリビアの外壁に砲弾跡が残る古城のパラドールへ。巡礼者のいない冬、巡礼路はこっちだと教えてくれたり案内してくれたり親切な方々に感謝です。
ビタソア川対岸はフランスのエンダイア
宿泊地
San Sebastián
2016/12/22
漁港を歩いたり、渡し船に乗ったり前回のフランス人の道とは異なります。情報が少ない為、不安な道のりですが、景色の美しさは間違いなしです。美食の町・王侯貴族の避暑地で有名なサン・セバスティアンの建物と自然の美しさに圧倒されっぱなしでした。
美しすぎるコンチャ海岸に目が奪われます
宿泊地
Zarauz
2016/12/23
クリスマスイブ前日のせいか大勢の子供が遊びまわっている街中を行くとレストランが経営している本日のPensiónに到着。人気店のようで奮発して豪華な夕食となりました。
その名もペンション直火焼専門店
宿泊地
Deba
2016/12/24
苔でつるつるの石段を命がけで降りるとイブで大賑わいのデバ到着。本日の駅隣接のアルベルゲは貸し切り。鍵をかけて正面のバルに行くとタパスのお裾分け、夜はデザートもご馳走になり感謝のクリスマスイブです。
この先で「苔つる階段」に出くわす
宿泊地
Markina-Xemein
2016/12/25
クリスマス当日は打って変わって街は静まり返っています。宿のオーナーはレストラン兼業、一家のクリスマス会の後で我々の食事の用意してくれました。勿論、今夜も貸し切りでした。
ささやかなクリスマス装飾
宿泊地
Gernica-Lumo
2016/12/26
過去に爆撃があったとは思えない程とても美しく落ち着いた街ゲルニカ。レプリカですが立ちすくんでしまいます。本物はマドリードにありますがゲルニカの空の下で見るからこそ意味があると思いました。巡礼で立ち寄る事になるとは思いもせず人生は分からないものです。
ピカソのゲルニカ
宿泊地
Bilbao
2016/12/27
昨夜ゲルニカのアルベルゲで今回最初で最後の巡礼者のスペイン人カップルに出会いました。ゴールのビルバオに無事到着。冬の巡礼は夏に比べ歩きやすく快適でしたが、ほぼ教会に入ることが出来ず外から眺めるだけでした。静かに自然を感じて焦ることなく歩けたと思います。
カテドラル前のバルで乾杯
2017 Bilbao➡Santander
宿泊地
Bilbao
2017/8/8
初日から雲行きも道も怪しく、尋ねながらアルベルゲ到着すると既に巡礼者が入り口前にぎゅうぎゅうで開錠待ち。待っている間、「日本人がなぜ巡礼を?」「ナガサキ・ヒロシマ知っている。」等々スペイン語の嵐が吹き抜けました。
校舎の様なアルベルゲ
宿泊地
Portugalete
2017/8/9
昨日から降ったり止んだりの天気で雨合羽を脱いだり着たり。世界遺産のビスカヤ橋が見えてくると天気も回復。早速、世界初の運搬橋のゴンドラと橋桁上へ。しばし観光を楽しみました。
美しい街に溶け込むビスカヤ橋
宿泊地
Pobeña
2017/8/10
巡礼宿の扉に張り紙があり、狭くてベッド数も少ないのでより遠くから歩いてきた巡礼者優先。余力があるなら次の宿へ。結局、夜は床に毛布を敷いて寝ることになりましたが、キッチンの側が良くなかった相方はゴキブリらしきものから顔を這われ、私は正体不明の虫に刺され散々でした。
ショッキングな一夜を過ごす
宿泊地
Castro Urdiales
2017/8/11
昨夜の反動で今夜は四つ星リゾートホテルへ。荷物を置いて美しい景色で目の保養と美味しいタパス、そして清潔なベットで大満足。サンタ・アナ城、サンタ・マリア教会で時空を超えた気分を味わいました。
まるで風景画のような世界
宿泊地
Pontarron de Guriezo
2017/8/12
迷い迷ってアルベルゲ到着。顔見知りになった巡礼者と再会、「ここはやめた方が良い、自分は先に進む。」と、無人の宿を見てみると使いっぱなしのベッドやシャワー室。二日前よりマシと思い留まる事に決定。後から巡礼者が来るたびに状態を説明。ふと将来このアルベルゲのオスピタレラになりたいと思いました。
カーテン越しの川面が心地よい
宿泊地
Laredo
2017/8/13
修道院の宿に行くと個室に案内されました。部屋の小さな窓からは美しい街並みが見え、まるで壁に掛けた絵のよう。街の広場ではお祭りなのか老若男女セビジャーナス(日本の盆踊り的な)を踊ってました。私はフラメンコ教室で習ったのですが本物を見るのは初めてで感激しました。
修道院を見学
宿泊地
Noja
2017/8/14
海岸のバルで心地よい風に吹かれながら我々ノンビリ。バカンスシーズン真っただ中、折りたたみいすを抱えて海岸に向かう人々、海水浴ではなくひたすら浜辺をウォーキングする人々の多いことに驚き。
楽しい瀬渡し船
宿泊地
Güemes
2017/8/15
白いひげのオスピタレロはこれまで大旅行をしてきたようで、アルベルゲの食堂には沢山の写真と思い出の品。食事前、巡礼者を集め巡礼の事や明日からの事などオスピタレロが話してくれたりと至れり尽くせり。多くの巡礼者と会話も交わし心に残るアルベルゲとなりました。
「道は生命の大学です」とは
到着地
Santander
2017/8/16
永遠と続く海岸線。碧く輝く海と太陽に包まれて何処までも歩きます。日本では出会えない景色。まさに海は広いな大きな、です。今回の終着地サンタンデールへは船で渡ります。記念に美味しいワインで乾杯し、歩いてきた道を再びバスであと戻りまた逢う日まで。
永遠に眺めていたい景色
2018 Santander➡Llanes
宿泊地
Santander
2018/8/2
日本出国時に相方のスマートフォンのトラブルがあり前途多難気味のスタートでしたが、何とかサンタンデール到着。前回と同じバルで旅の始まりを乾杯し、美しい眺めの宿で明日に備えます。
宿の窓から輝く海と静かな路地裏
宿泊地
Boo de Pielagós
2018/8/3
気が付いたら本日の線路の側の可愛い宿に到着。まだオープン前なので近くのバルで日差しを避けビールで一息。 案内された個室も蝶々モチーフでメルヘンチック。
いい夢見られそうです
宿泊地
Hinojedo
2018/8/4
気温は上昇、うんざりしながら延々と続くえんじ色の土管に沿って歩き、まるで原発のような姿の巨大薬品工場を過ぎると本日の宿は広々とした部屋と美味しい食堂付きで疲れも吹き飛びました。
土管は続くよどこまでも~♪
宿泊地
Santillana del Mar
2018/8/5
今回の楽しみにしていた中世のまま残る 美しい街に到着。ここに来たら日本のテーマパークには、もう行けません。本日は二つあるパラドールの一つに泊まります。窓を開けると森と鳥のさえずり。物語の中に入ったようで、うっとり静かなひと時を過ごします。
吸い込まれそうな景色
宿泊地
Comillas
2018/8/6
とにかく暑さは続きます。でも今日はアントニオ・ガウディの建築「エル・カプリチョ」が見られるので必死に歩きます。疲れも吹き飛ぶ摩訶不思議で美しい建物。巡礼路でも度々彼の建築と出会え毎回楽しみです。
El Caplichoのシンボル向日葵
宿泊地
Serdio
2018/8/7
暗闇の中を出発。有名リゾート地だからか夜通し遊んでた若者達の横を通り過ぎ、海岸線を行きます。曇っていて快適。久々のアルベルゲに早々に到着。巡礼者が次々到着するなか、心地よい風に吹かれ気持ちの良いシエスタ。
北の道はビーチだらけ
宿泊地
Pendueles
2018/8/8
早々に到着したバルのある宿はひっきりなしに巡礼者の朝食や軽く一杯のお客さんで賑やか。入室時間までバルでのんびりしているとかなり酔っぱらった巡礼者?から話しかけれましたが内容はチンプンカンプンで店主の女性もあきれ顔。あんな状態で本当に歩けるのか…どうぞご無事で。
巡礼路に面した宿
到着地
Llanes
2018/8/9
今回の巡礼最終日は到着後すぐ帰りの列車に乗らないといけないというのに 、やり手の女主人から朝食を食べるまで宿から出してもらえず慌てて出発。せっかくの美しい海岸線も十分堪能できず急ぎ足で何とか無事乗車。また冬までお預けです。
目は景色に奪われつつ足は大急ぎ
2018 Llanes➡Gijón
宿泊地
Llanes
2018/12/24
初日はクリスマスイブ、レストランやバルは早々に閉店。慌ててワインと生ハムやパン等買い込みペンションで静かにクリスマスイブとカミーノ再開の乾杯しました。
Xマスマーケット広場が見える部屋
宿泊地
Piñeres de Pria
2018/12/25
年中無休に安心しアルベルゲ到着。オスピタレラのロサに電話するとクリスマスに来るとは思わなかったらしく、慌てて来てくれました。「せっかくのクリスマスだけど何ももてなせなくて…。」と言いつつ今夜と翌朝の食材を持ってきてくれました。感謝してもしきれないくらいでした。
可愛いらしいお宿に子猫と犬のお出迎え
宿泊地
Ribadesella
2018/12/26
本日の宿はシーズンオフのリゾートホテル。チェックインまで時間があるので海岸のベンチでのんびり心地よい海風と暖かい日差しの中ボーっとできる喜びに浸りました。
美しい海岸で日向ぼっこ
宿泊地
Colunga
2018/12/27
海沿いを歩いたり森に入ったり、そのたびスペインの自然の色に感動。
日本では見なかった色をこの国で発見します。宿のオーナーお勧めのバルでシードル(リンゴ酒)で乾杯しました。
自然の色が溢れる
宿泊地
Villaviciosa
2018/12/28
アンティークな宿に着く前に気になるワイルドなバルで一杯。来日経験のあるオーナーは日本のゲーム好きでした。観光案内へお勧めのレストランを尋ねに行くとこれまた来日経験のあるミュージシャンと出会いました。
久々に巡礼らしい気分に
宿泊地
Deva Gijón
2018/12/29
本日はついに「北の道」と「プリミティボの道」の分岐を通過。我々は真っ直ぐ「北の道」ヒホンへ。森を抜け、山を登ったり下ったり約30キロの行程でした。
ヒホンに向けて直進
到着地
Gijón
2018/12/30
早朝、真っ暗な道を迷いながら今回の最終目的地到着。朝焼けの空と海岸が美しく。冬の空気が冷たいけど爽快でした。
朝焼けのヒホン
2019 Gijón➡Ribadeo
宿泊地
Gijón
2019/12/22
「北の道」を歩き始めてから殆ど羽田→パリ→ビルバオで一泊し翌日前回の終着地迄バス移動です。このパターンも残すとこ1回になりそうです。雨にあいつつヒホンで芸術家チリーダの作品等観光して鳥だらけの公園に隣接したパラドールで明日に備えます。
ヒホンのパラドール
宿泊地
Avilés
2019/12/23
皆クリスマスを楽しんでました。広場の酒屋で地元ワインを購入し、17世紀の宮殿を改装したホテルの部屋で歴史的建造物を眺めながらゆっくりすごしました。
クリスマスシーズン賑わう広場
宿泊地
El Pito
2019/12/24
本日の宿迄27㎞以上、スペインでも冬は夕暮れが早いと思う。宿にはオーナーの女性が待っていてくれて一安心。予約をしていても到着してチェックイン完了までは気が抜けません。
宿からの夕暮れ
宿泊地
Cadavedo
2019/12/25
昨日より更に長く29㎞以上。雨期は悪路になるエタパ、冬場は心配ないと思いきや泥水の沢登りのような状態が永遠と。宿に何時に着くのやら、夕食に間に合うか等考えながら疲労困憊で何とか到着。立派な暖炉と木造建築の素敵な宿。夕食には珍しい魚を頂きました。名前をメモしたのですが見当たりません。
窓から手入れされた庭と海が眺められる
宿泊地
Navia
2019/12/27
美しい落ち着いた街ナビア。ホテルの受付の男性が以前日本人男性巡礼者も宿泊したと教えてくれました。彼から届いた写真と葉書も見せて頂きました。日本人を知るスペイン人が結構いると思います。
庭園と噴水のある美しいホテル
宿泊地
Barcia
2019/12/26
本日は約12㎞で宿に到着、昨日と比較にならないほど負担が少ないと思いきや周辺には飲食店はなくスーパーマーケット迄かなり遠く、しかも歩道のほぼない道路を歩いて行くしかありませんでしたが、宿のオレオと言う高床式穀物倉庫を改装した部屋で新鮮な気分を味わうことが出来ました。
オレオの戸の隙間風防止も新鮮。
宿泊地
Villadún
2019/12/28
アストゥリアス州も明日でお別れです。美しい海岸沿いをずっと歩き続けてきました。今回の巡礼最後にとても相応しい宿に出会い大満足。オーナーは女性、木造建築、暖炉、客室もこだわりを感じ素敵でした。料理も素晴らしく特に山羊のブルーチーズはとても気に入りました。いつかまた宿泊したいと思いました。
海も山も楽しみました
到着地
Ribadeo
2019/12/29
長くて高い橋は恐怖で美しい入り江を眺めることなど出来ず、無事渡り終えるとガリシア州、今回の巡礼の終着地。空と海を眺め帰りのバスが来るのを待ちました。次回は聖地到着です。
アストゥリアスとガリシアを結ぶ橋
2023 Ribadeo➡Santiago de Compostela
宿泊地
Ribadeo
2023/2/2
世界的な感染流行の為2020年の計画が3年後にやっと実行。不安や心配は全く無く、スペインに行けるだけでこの上ない喜びでした。東京羽田→パリは変わりないのですがロシアのウクライナ侵攻の関係でシベリア上空ではなくグリーンランド上空を飛んでいた事は機内で気付きました。それ以外は3年前と変わらず、相方と食前酒で乾杯。前回の到着地に行く為パリ→マドリッド→アストゥリアス空港からタクシーでリバデオ迄、終日順調。海沿いの美しい国営ホテルパラドールはシーズンオフのせいかほぼ貸切、ゆっくり静かな時間を過ごし明日からの巡礼に備えました。
海沿いのリバデオのパラドール
宿泊地
Vilanova de Lourenzá
2023/2/3
巡礼1日目から27㎞の行程。パラドールで十分体力温存していても20㎞を超えたところで急に疲労が出るのは毎度の事。朝のんびりしすぎたせいか宿着予定と夕方が刻々と。素敵な貸し切り別荘タイプの宿は家族経営で温かい暖炉とオーナーが迎えてくれました。宿泊前から後までも我々の事を気遣いメール送ってくれました。
初体験マキネッタと暖炉は寝ずの番
宿泊地
Abadín
2023/2/4
久々の巡礼に加え連日25㎞越、本日の行程は長い上りと短い下りの連続。相方の様子が怪しい、宿に着くなり寝転んでしまうほど。事前に宿からメールがありオーナーらは留守で全くの無人、鍵は正面のバルで受け取り、再び貸し切り宿。食事に出る事もままならない相方は早々に横になる。明日は回復しますようにと祈るばかり。
美しい景色がせめてもの救い
宿泊地
Vilalba
2023/2/5
夜が明け階下に人の気配、下りてみると併設バルが営業していて一安心。オーナーには会えずじまいでも、しっかり朝食をとり相方も復活し巡礼再開。本日の宿は歴史的建造物、中世の塔を備えるパラドール。塔内見物や最高の食事と室内でたっぷり休息することが出来ました。
部屋の目の前に聳え立つ中世の塔。
宿泊地
Baamonde
2023/2/6
ゆっくり朝を過ごしやっと美しい景色を眺める余裕も。太陽に照らされた林や小川で足を止めたり、黄色い花がてんこ盛りの大木に驚き近くで農作業をしていた高齢の女性達に思わず話しかけてしまいました。
ミモザでしょうか?言葉を失う巨大さ。
宿泊地
A Lagoa
2023/2/7
線路沿いから深い森を進み13㎞の行程はあっという間。本日の宿は久々の4人部屋、しかし貸し切り。家族経営のアルベルゲにバル付きで村人の憩いの場でもあり、小さな店内は終日労働者で賑わい、いつの間にか会話に入ったり、美味しい食事を頂いたり暖かい時を過ごしました。
昼夜朝お世話になったバル。
宿泊地
Sobrado dos monxes
2023/2/8
久々の25㎞超え、シンボルの塔が見えたらもう直ぐ。広場に面した宿では受付の女性が我々を待っているのが見て取れたので一杯する前にチェックイン。親切な彼女に素敵な部屋。隣のお洒落なバルは大当たり。歴史的建造物の修道院は一人で見学、外見からは想像がつかないほど広大でした。
ため息が出る修道院の装飾の美しさ。
宿泊地
Arzua
2023/2/9
ついに北の道とフランス人の道と合流。急に賑やかになるかと思いきや巡礼者を見かけることなく。宿で紹介してもらったレストランへディナーの時間を尋ねに。時間通り行くと二人分のテーブルが準備されていて高齢女性が温かく迎えてくれた。勿論食事も最高に美味しく忘れられない夜でした。
久々のArzua